揺蕩うことば

忙しいなかでもなにか、自分の思考をアウトプットして残しておこうと思って

スケートアメリカ感想 ショート

スケートアメリカ見たけどわからんわ

誰だよあのロシアンロリータ

という方向けの記事です。

 

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あそこまでいけると思わなんだ

 

こんにちは 。

さていよいよグランプリシリーズ開幕ということで

初戦スケートアメリカです。

 

まず放送についてですが、BSで全ての演技放送でしたね。可能ならBSで見ませう。しょぼい選手PVもないんで。

 

それではショートの結果です。

 

 

男子

1 マックス・アーロン アメリカ              86.67

2 ハン・ヤン     中国                86.53

3 コンスタンティンメンショフ ロシア  86.15

4 宇野昌磨      日本                        80.78

5 アディアン・ピトキーエフ   ロシア   79.90

6 デニス・テン    カザフスタン   79.02

7 ロス・マイナー   アメリカ     78.96

8 ジェイソン・ブラウン アメリカ    78.64

9 フローラン・アモディオ フランス   72.96

10 無良崇人      日本        71.66

11 ブレンダン・ケリー オーストラリア   65.41

12 アレクセイ・ビシェンコ イスラエル   50.68

 

私としては意外なようなそうでもないような順位ですが

みなさんどうでしょう。

 

全体的に、シーズン序盤で滑り込みがまだなんだなというのが

あったと思います。

その中でトップ3ですが、まずはアーロン

 

これまではハイスピードで滑る中で高難易度ジャンプを跳ぶのが

彼の演技でした。爽快感はありましたが、

演技として表現をしているのかというと

ちょっとそこはイマイチという内容。

今回も特別演技が上手いというわけではないのですが、

上手くスピードを抑えることで曲をしっかり表わそうと、

丁寧な演技になっていたと思います。

 

2位のハン・ヤンは今年もローリー・ニコルによる

コミカルなプログラムです。

あの面白い振り付けとそれを若干ぎこちなくこなすという

点になるかは別として彼の魅力が詰まっていました。

スピンでよくわからんポジションを取っていながら軸がぶれないのは流石。

彼も少しスピードを抑えていた印象があります。

ジャンプはコンビネーションのセカンド以外しっかり決まりました。

アクセルの幅でGOE(基礎点にプラスマイナスされる、技の質の点数のようなもの)

も稼げるのはいいですね。

 

3位は32歳のコンスタンティンメンショフ

あの服どこで買ったんでしょう。

年齢的にはピークを過ぎていると思うのですが、二種のクワドを決め、

アクセルも最低限のミスに留めることで得点を伸ばしました。

佐野さんうるさいです。

演技構成点がいまいち伸びないのは致し方ないところかなと。

スケーティングが伸びていませんでしたし、これといって

繋ぎに工夫が見られたプログラムでもないので。

 

 

さてここからは適当にピックアップしていきます。

4位のしょーま君

イーグル(両脚を開いて滑っていくアレ)からのアクセルは、

そもそもよく見られる形です。多分あれが彼には跳びやすいんでしょう。

以前エキシビションでもイーグルから跳んでいましたし。

後半のクワドは回転はいいんですが、転倒に。決まれば

あと4,5点。全体として6点ほど上がりそうなので次戦期待します。

動きは後半少しメリハリが落ちたような気がしなくも無い。

ステップの開始時の音ハメの動き(反ってジャンプするやつ)は

もっと大きくできたらいいかな。

 

6位にデニス・テン

やっぱり年明けなんだろうか彼の本領発揮は。

スケーティングや表現はさすがですねー。そりゃ演技構成で40超えるわという。

スピンのレベルが取れていないとか転倒とか色々とありましたが、

年内の彼はこれくらいでも大丈夫かと。

いやファンとしてはそろそろGPSでの金メダル、ファイナル表彰台が

欲しいんですが。

 

なんと10位のむらむら

チャーリー・ホワイトという、ソチまでの数年間アメリカの

アイスダンスを牽引したカップルの男性が振付けています。

この人(というかメリル・デイヴィスとのカップル)がどれくらいすごいかと

いうと、基本的に大会で1位か2位しか取らず、非公認のものながら

2014年全米のフリーで理論上の満点を出したというとんでもない人です。

さてスピンステップが弱点なのは無良も承知なので

チャーリーに頼んでスケーティング改善を図ったのでしょうし、

結果としてとりあえずショートは良かったと思います。

根本的な動きは昨季より上達していますが、ステップが

そもそもの要求レベルが高いのかついていけていないので

今後の滑り込みが必須という状態でしょうか。

 

パッと見なぜここまで彼が点数が落ちているかわかりにくいと

思うので、後ほど別記事で採点に関する記事を書こうと思います。

 

 

 

90点台が出ませんでした男子ショート。

この時期のこの出来は多少は仕方ない。

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続いて女子の結果。

 

1  エフゲーニャ・メドヴェデワ ロシア       70.92

グレイシー・ゴールド    アメリカ      63.59

宮原知子          日本        65.12

4  カレン・チェン       アメリカ      62.28

ユリア・リプニツカヤ    ロシア       62.24

6  アレイン・チャートランド  カナダ       59.40

7  エリザヴェート・トゥルシンバエワ カザフスタン 59.26

8  中塩美悠          日本        57.01

今井遥           日本        56.52

10 パク・ソヨン          韓国          53.78

11 マライア・ベル         アメリカ                      52.73

12 ニコル・ラジコワ      スロバキア     50.33

 

この記事で

supervielle.hatenablog.jp

ロシア選手を紹介したので見てくださった方の中には

「知らないロシア人が1位なんだけど?!」

という方がいらっしゃるかもしれません。

 

とりあえずTOP3についていきましょう。

 

1位はロシアの無尽蔵のように出てくる若手の一人、

メドヴェデワです。

彼女は昨季ジュニアの大会で勝ちに勝ちまくってシニアに上がってきました。

ジャンプスピンステップ全て高レベルで、ジャンプでは片手を上げるのが

特徴です。あれをするとどうなるのかという問題ですが、

空中でバランスの悪いポーズを取っており、それを綺麗に跳ぶということで

GOEの加点が見込めます。

たまーにする選手がいますが彼女のようにほとんどあれで跳ぶのは稀です。

見た目的に良いか悪いかは主観になってきますが、

現状ロシア国内が恐ろしいことになっているために

ああいった方法で点を少しでも伸ばさないと国際大会に派遣してもらえません。

演技構成のほうでも、高いわけではないですが十分得点を取れていました。

 

2位は地元のグレイシー・ゴールド

背中の大きく開いた衣装がかっこよくてセクシーな感じ。

フリップがダブルになったのが相当痛いです。

今のショートのルールですと、あのジャンプは0点となりますので。

それ以外はほぼ完璧という内容でしょうか。

GOEも取れていましたし。

 

3位が知子ちゃん。

昨季の「ミス・サイゴン」で思ったんですけど彼女は赤似合いますね。

後半のフリップがアンダーローテーションでした。ジャンプが慎重になりすぎて

上手くいっていない印象ですが、GPS初戦なので。

ただステップはもっと大きくできると思いますし、それによってGOEだけでなく

表現面などでも点が伸びるので是非ともステップを伸ばして欲しいです。

それでも転倒が無いのは彼女の安定感ゆえでしょうか。

スピンのレベルは全て取れています。

リバーダンスは今季の採点方式ではやりにくいのではと

素人の私は思ってしまうんですがどうなんですかね。

振り付けのディクソンはよく日本人のプログラム作ってる人です。

 

 

さて4位以下のピックアップです。

まずは5位のユリア・リプニツカヤ

なんだあのマーブルアイスのような衣装は。31の宣伝でしょうか。

演技については、どうしても体型変化があるためジャンプの難易度を

落とさざるを得ないというところでしょうか。

全て前半、コンビネーションもトゥループトゥループ

フリップでアンダーローテーションもらっていますね。

スピンでの柔軟性は流石というところ。

キャンドルが注目されますが、私が推したいのは最後のスピンで

体の横に持ってきた脚から最後に手を離すところ。

大抵あのポジションは脚を支持したままなのですが、

ああいった細かい工夫が面白いです。

ちょっと暗い、冷たい曲が多かったので明るい路線に挑戦ということでしょうか。

まだまだ17歳ですから色んな方向に挑戦してくれるのはうれしいですね。

 

 

日本勢は8位の中塩と9位の今井

二人とももっと体を大きくというか、メリハリを効かせられたら

演技構成も伸びると思います。

マラゲーニャなんか特にキビキビやらないと映えないので。

ああいうのはあっこちゃんが上手いんですが、

本郷はどうでしょう。再来週の中国杯です。

 

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さて初戦のショートが終わりました。

昼間とゴールデンタイム後に放送するならペアとダンスもやれよ。

さすがにこのタイミングで完成品のような演技を持ってくるのは無理ですし、

こっちとしてもそんなん見せられたらシーズン後半何見るのという感じです。

トップ選手は何回も放送されると思いますので、大会毎の違いに

注目するのも面白いと思いますよ。

 

読んでくださりありがとうございました。